ブログを運営していると、途中で別ジャンルの記事を書きたくなります。例えば、健康のことや旅行のことなどです。
そのとき思うのが、「別のブログを立ち上げるべきか」と。
趣味で書いているなら1つでも複数でもブログの数は自由です。しかし、ビジネスブログ(アクセス数を増やすこと・稼ぐことが目標)なら、取り組むブログの数はものすごく重要です。
そこで、目的をもってブログを運営するなら、1つか複数のどちらがいいのか。実績のあるブロガーさんを考察したうえで、私の経験を踏まえて考えました。
その結論を言いますと、「1つのブログに絞って記事を書く」です。
もう少し説明をくわえますと、「1つのブログにエネルギーを注ぐこと」です。
その理由をこれから説明していきます。
ブログの数を1つに絞るべき最大の理由
ブログの数を1つに絞るべき最大の理由は、作る人が自分ひとりだからです。
ブログは、新しい情報(記事)を提供していく更新型のサイトです。そのコンテンツである記事の作成には時間と手間がかかります。
実際、記事を1つを作成するのに手間と時間がかかるのは、書いていると実感することだと思います。
この手間と時間がかかる作業を複数のブログで並行して取り組むことになります。はたして、半年、1年、2年、3年と継続して作業を続けることができるでしょうか。
私も以前、複数ブログの記事を定期的に並行して書いていたことがありますが、すぐにやめてしまいました。継続して記事を書いていくのが、きつくて挫折しています。
1つと複数ブログのそれぞれのメリット・デメリットとは?
多くのアクセスが欲しくてブログに取り組む場合、それぞれメリットとデメリットがそれぞれあります。
1つのブログだけ取り組むメリット・デメリット
メリット
- 1つのブログに時間を使うことができる
- 1つのことに集中できる
- 複数ブログに取組むより早く良い結果が出る可能性が高い
- 複数ブログより自分の時間を確保できやすい
- ジャンルの知識を深めることができる
- 早くアクセス数を増やせる可能性が高い
デメリット
- 需要がないジャンルに取り組んでいる可能性がある
- 書くネタが思いつかなくなる・減る
- 飽きる可能性が高い
複数ブログに取り組むメリット・デメリット
メリット
- 数打てば当たるブログが出てくる可能性がある
- 色々なジャンルに関する知識を得られる
- すべて当たれば得られる結果が大きくなる
デメリット
- 1つあたりのブログに使える時間が少ない
- 作業・意識が分散しやすい
- 結果が出るのに時間がかかる・難易度が高い
- 自分の時間が確保しづらい
- 知識を深める時間を作るのが減る
- アクセス数を増やすのに時間がかかる
ブログを1つに絞る4つの理由
ここで、メリット・デメリットを踏まえて、「1つのブログに絞って取り組むべき理由」を4つの論点にまとめてみました。
- 使用できる時間
- モチベーション
- 知識や経験
- ブログをする目的
使用できる時間
ブログで記事を作成するには、当然時間が必要です。限られた自分の時間をどのように使うかで、良くも悪くも結果に大きく影響します。
ブログの形ができるまで時間がかかる
読者が満足する良質な記事を作ろうとすると、記事を1つ作成するのに時間を大きく必要とします。しかし、2つのブログで並行して記事を作成していくと、1つのブログに使える時間が減ります。
その結果、1つのブログに掛ける時間が減り、育つまでに時間がかかってしまいます。例えば1つだと半年で出来るものは、2つだと1年かかります。
情報の劣化の可能性
時間がたてばたつほど世の中変わっていきます。記事の内容によっては、1年後には、新しい情報がでてきて需要が減ってしまうことはよくあることです。
時間がたっても変化しないことだけ記事にできればいいのですが、世の中1年もすると少しづつ変化していきます。
例えば、WordPressの使い方情報を書いた場合、時間がたつと以前のやり方と変わっていることがあります。書いた記事が、古くて役に立ちづらいということになります。
ストレスが増える
複数のブログを作っていくと、今の時間はAブログをして、次の時間はBブログを書く。このように複数のブログ記事を書いていくことになります。
例えば英語の勉強をしながら、次はファイナンシャルプランナーの勉強など同時に複数のことに取り組むんだことがある人ならわかると思いますが、やることの切り替えでの(脳など気持ちへの)負担は大きいです。
マルチタスク的にことを継続して続けるのは、ビジネスブログ(稼ぐブログ)の場合、やることが多すぎて負荷が大きすぎて、全部、中途半端に終わる可能性が高いです。
自由時間が無くなる
生活をしていくと、予定外の出来事ができたりするので、書く時間は予定している時間よりも減ることが当たり前です。
そのうえ、記事を書くために予定した時間よりも、書きあげるのに時間がかかることはよくあります。
記事を書くということは、自分の自由な時間を削ることになるので、どれだけ削って書くための時間を作れるかもブログの運営数を考える上で大事な視点です。
時間の観点からみても、1つも(良い悪い含めて)結果を出していない状態で、複数のブログに取りくむと失敗の可能性が高くなります。
モチベーション
ブログを運営していく上で大事なことは、継続して記事を書いていくことです。
永遠に更新しなければならないわけではないですが、ブログ(サイト)として形ができるまでは、しばらくの間、記事を書き続ける必要があります。
記事に関しては、毎日公開する必要はないですが、目標や目的を達成するには定期的に記事作成をしなければなりません。
これは多くの成功者が言っていることですが、ブログで結果を出すには、時間がかかるということです。
結果が出るまで気持ちを保てるか
やれば結果が出るであろうやり方をしていたとしても、結果が出るまでに時間がかかるとなると、書いていながらも色々な感情が出てくるものです。
この記事の内容でいいのだろうか。
この分野はだめなんじゃないだろうか。
この作業は無駄なのか。
(良い悪いを含めて)成果が出るまでは、半年1年とモチベーションを保ちながら作業続ける必要があります。
そのエネルギーを2つも保てるでしょうか。それを判断するには、自身の性格を客観的にみて、今までどうだったのか心に聞いてみるのが1番です。
特に今まで何か取り組んでも長続きしない。また、面倒くさがりならモチベーションを保つためにも1つに絞って取り組むべきです。
知識と経験
記事を書くには、それなりに知識か経験が必要になります。
複数のブログに取りくむとなると、それぞれのジャンルの知識が必要になります。
ブログ記事の質に差ができる
1つのブログに向き合って知識や経験を積みながら書いているブログと、あれもこれもと複数の知識を得ながら書いているブログでは、内容に差がでてきます。
1つのブログに向き合っているブログのほうが、量・質ともに時間の経過とともにブログの力を得ていくのが必然です。
1つ絞ったほうがブログに向き合える
記事を書いたりなどブログに取りくんでいくなかで、何がいいのかダメなのか検証する必要があります。
例えば、文章の書き方、文字の大きさ、文章構成など、どうしたらいいのかを1つのブログに向き合うことで、より真剣に学ぶことができます。
しかし、複数に一気に取り組むと、それぞれ何がいいのか悪いのか考える時間、検証する時間が減る可能性が高いです。
さらに、良いか悪いかわからないブログ作成作業を2つもするということは、無駄な作業を2つすることになりかねません。
まず1つのブログで学んで経験と積む。そのうえで、経験を活かして複数のブログに取りくむというのが順序です。
ブログをする目的
趣味でブログをしているのか?
稼ぐ目的もあって取り組んでいるのか?
ブログをするのは、人によって目的が違うことでしょう。だから、趣味でブログをしているなら、1つでも複数でもいいんです。
しかし、稼ぐ目的があるならブログは1つに絞るべきです。
なぜなら、稼ぐためには2つのことを同時に取り組むことは不可能だからです。
例えば、ラーメン屋さんをやろうとしている人が、同時に不動産屋さんも始めようとする人はいません。うまくいくかどうかわからないのに同時に2つもするのは、金銭的リスクが大きすぎます。
ブログは金銭的リスクが小さい分、リスクを無視できてしまいます。
本来は、ビジネスとして、また稼ぐという目的としてブログに取りくむ場合、負担やリスクに対して敏感になるべきなんです。
ライバルが多数参入する業界
ブログは、他のビジネスに比べて負担やリスクが目に見えずらいので、どうしてもあれもこれもと手を出しやすいビジネスでもあります。
手が出しやすいということは、敷居が低いということです。敷居が低ければライバルとなる人の参入は多くなります。
その環境で勝負するには、どこにエネルギーを注ぐのかが重要になってきます。
1つでは不安、2つだと安心、保険みたいに複数ブログに取り掛かるのは失敗のもとです。
1つのブログでは、上手くいくか不安で、複数取り組めばどれかうまくいくだろうと、保険と同じような気持ちで複数ブログに取り掛かると、どれもうまくいかず中途半場に終わる可能性が高いです。
ブロガー「あかめさん」さん
ここで、複数ブログそれぞれで記事を書いてエネルギーを使うより、1つのブログにエネルギーを使うほうがいい例として、実在するブロガーさんのサイト運営を見ていきます。
この記事を書くにあたり存在を知ることになりましたブロガーさんです。ブログを読むと、すごい行動力があり努力家だなと尊敬の眼差しでみています。
あかめさんの運営サイト
その、あかめさんが運営しているサイトは、「あかめ女子のwebメモ」です。2012年5月に開設しているそうです。
上記サイト以外に、現在も運営している地域サイト「はまこれ横浜」を2015年に開設しています。「アクセス数は、2018年8月で、240万PV達成しているそうです。現在は、300万PVを超えていると、どこかで見た記憶があります。
記事の最終更新日
「あかめ女子のwebメモ」を見ますと、色々なジャンルの記事が載っています。ここで私が注目したのは、ジャンルの多さではなく、最期に書いた記事の日時です。
この時点で最後に書かれている記事は、「23センチ マゴチ釣り上げ、メジャープレートから計測アプリに乗り換え![釣り録21]」です。公開されたのは、2018年9月25日です。
私は、2020年10月21日にこの記事を書いています。ですので、2年ぐらい新しい記事が作成されていません。
もう一つの「はまこれ横浜」の最後の記事は、2020年10月21日です。この記事を書いている日と同じです。
ブログ作成の流れを分析してみる
ここから分かるのは、「あかめ女子のwebメモ」を約3年ぐらい運営したのち、「はまこれ横浜」を立ち上げて数年は2つのブログにそれぞれ記事を書いて運営。
現在は、「はまこれ横浜」に注力しているということです。人気サイトなので、記事を書くエネルギーを「はまこれ横浜」のサイトに注いでいると推測できます。
さらに注目するのは、「あかめ女子のwebメモ」のカテゴリーに「横浜観光」があることです。ここから発展し、「はまこれ横浜」として、別サイトで運営していくことになったと推測できます。
ここで取り上げた2つのブログ(サイト)以外にも、もう1つブログ「ブログ2個運営で見えた失敗と注意点・そしてさらなる挑戦!」を立ち上げていたそうですが、すぐに閉鎖したそうです。
「あかめ女子のwebメモ」は、1つのブログで様々なジャンルを書いているので、はたから見ると雑記ブログです。
しかし、試行錯誤しながら注力したことで色々な知識と経験を得ることができて、その結果、スピンアウトしたように「はまこれ横浜」が誕生したのだと思います。
流れとしては、最初は「あかめ女子のwebメモ」の運営にエネルギーを使い、現在は、「はまこれ横浜」にエネルギーを使っているということです。
1つのブログに取りくんでいる
ここから考えられるのは、最初に1つのブログに力を入れて取り組み、試行錯誤しながら知識、経験を積むことです。そのうえで、時間があるなら別のブログに挑戦する。さらには新しいブログで光が見えるなら、そこに力を注ぐということです。
複数のサイトを運営しているブロガーさんは他にもいます。ほとんどの方は、主軸となるブログ(サイト)の記事更新は多く、他のブログは、放置気味になっています。
ここから言えるのは、まずは、1つのブログに力を使い経験や知識を得ることだと言えます。
複数ブログを運営した私の体験談から言えること
以前、複数ブログを同時にできると思い、取り組んでみたことがありますが、実際にやってみたところ挫折しました。
10数年以上前からブログをやっていますが、その経験から私自身が思うのは、複数のブログを同時に運営してくのは難しいと実感しています。
ブログの運営が大変な理由
そもそもブログを1つ運営するだけでも大変です。
大変な理由は、
- 書く時間が必要になること
- 書くエネルギーがいること
この2つが、ブログを続けていく上で必要なことだからです。
1つのブログで使う時間とエネルギー。これを複数のブログに当てはめると、それぞれのブログに対して時間とエネルギーが必要になります。
私自身、一時期、ブログの作成や記事作りを同時にしようとした時がありましたが挫折しました。
もし、複数ブログの運営をそれぞれしっかりやるならば、相当工夫が必要だと思います。
まとめ
ブログ作成は、1人でやっていくことなので、出来る作業には限界があります。特に1つのブログに集中して取り組むといい理由が、以下の4つになります。
使用できる時間
使用できる時間を、複数ブログに分散すると1つにサイトにかける時間が減るので、サイトができるまでに時間がかかってしまいます。
モチベーション
モチベーションは、複数のブログに取り掛かると1つのブログをするよりも、それぞれが形になるまで時間がかかり、ブログができる前に疲弊してしまう可能性が高いです。
知識や経験
知識や経験に関しても、いくつもブログを立ち上げて同時進行で取り組むより、まずは、1つのブログづくりに集中して取り組むことで、知識と経験を積むことができます。
ブログをする目的
ビジネスとして稼ぐ目的があるなら、ライバルがいるということを忘れてはいけないです。片手間では取り組んでいては勝てるものも勝てないです。
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